株式会社イノベックス

　

　innovexには600KNまでの稼働可能な引張試験機（校正済み）が11台あります。昨年度はそのうち９台が稼働しており、アンカーのサイズや現場の状況により、それぞれの機種が選定されています。

つまり、"大は小を兼ねる"  とはいかないわけです。

　アンカーボルトの長さによって試験機の脚の長さを伸ばしたり縮めたり、接続アダプターとの兼ね合いで試験機を乗せる反力台の高さ調整を考慮したり、テンションバーも長いもの短いものを準備したり…

　試験機の機種ごとにセンタホールの直径が違い、それに合わせたテンションバーが必要となります。アンカーボルトとの接続アダプターもテンションバーのサイズごとに必要になります。大きいサイズの接続アダプターは市販されていません。

　innovexでは、M27～M56の接続アダプターを２サイズのテンションバー毎に揃えております。テンションバーも最大荷重を許容できる高強度ボルトの選定は必須です。ねじが切られていない異形鉄筋のチャックもD38まで揃えています。市販されていないので自分で制作・特注しなければならないものが沢山あります。

　最近では小型ロードセルや変位計…等々。

”何でも出来ます”なんて言っていると、揃えなくてはならない道具がたくさんあります。